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――――――舞は今、近所の公園へ向かっていた。

そこで玲太たち男子が

いつもたまっていることを、

ずっと玲太をみてきた私は、

知っていたから...。

...どんなに近くにいる人でも

想いを伝えるとなると緊張する...。

いや、近くにいるからこそ、

こんなに緊張するのかもしれない...。

なんて伝えるか、なんて

そんなの考えてない...。

ただとにかく、素直な気持ちを

伝えればいいと思うから...。


角を曲がり、公園が見えた。

夕日に光る、人影があった...。



――これが...最後のチャンス...

天使が私にくれた、最後のチャンス...――