幸せの契約

「いらっしゃいませ。
平瀬様。」


丁寧に頭を下げる彼女
ふんわり花の香り


「い、犬居さん。
どういうことですか?」

半分パニックになりながら犬居さんに訪ねる


「事前に私からこちらに連絡をしておきました。
鈴様がお買い物に行くので、お力を貸して欲しいと。」


にこやかに話す


「萩野宮様にはいろいろとお世話になっておりますので、本日は精一杯、平瀬様のお力になりますわ。」


フサフサの睫毛が上下に揺れて
バチッと決まるウインク


うっっ!!



なんだろう
凄く嫌な予感がしてきた