幸せの契約

「鈴様をダンスパーティにご招待されたのは、鈴様にお会いしたかったからだと思います。」


さめざめと語る犬居さんは私にどうしてもダンスパーティに出席して欲しいみたい



嫌だなぁ


そんなに綺麗な顔で見つめないでよ



近っ!


近づいてくるのはなんで?!



ずいずいっと私に近づく犬居さん


今までは
どんなに近づいても触れることはなかったのに…


手が…


鼻先が



今にも触れそうっ!!


「わかった!
わかりましたぁ!!」


先に降参したのは私


「ダンスパーティに出席すればいいんでしょう!?」


「はい。さようでごさいます。」


いつものすまし顔
何なんだよぉ…


さっきは泣きそうな顔してたのに