幸せの契約

そんな…


執事ってずっと一緒なんじゃないの?



犬居さんがイギリスにいっちゃう


「そばに…居てくれるって約束してくれたじゃないですか…。」




犬居さんの顔が悔しそうにゆがむ

そして深々と頭を下げた



「…申し訳ありません。」


握りしめた拳が震えている


犬居さんも…辛いの?


ぶわっ…


涙が一気に溢れて
鼻の奥が痛い



「年明けには新しい執事かまいります。

鈴様にご不自由は…」



「…らなぃ」




「え?」



「新しい執事なんていらないっっ!!

犬居さんが…いいんですぅ…

犬居さんじゃなきゃ…

犬居さんじゃなきゃダメなの…つっ!」


涙を拭っても
胸が張り裂けそうな思いと
今まで溜めていた涙は止まらない




気がついたら
犬居さんに飛び付いて
すがっていた