幸せの契約

自室に場所を移してソファーに浅く腰かけた



犬居さんはゆっくり私の前に方膝をつく


漆黒の瞳がこれから告げられる事の重さを感じさせた


「しばらく、鈴様のお側を離れることになりました。」



側を



離れる…?!


「それっ…て…?」



「先程の電話は芳賀さんからでした。私の所属する、世界執事協会からの命令で…


イギリスの侯爵令嬢付きの執事として使えることになりました。」




「なんで…?どうして犬居さんなんですか!?

蔵之助さんは犬居さんを私の執事にって言ってたのに。」





「旦那様は私の契約主です。その契約が今年いっぱいで切れます。

契約更新はしておりませんので

私は、年明けと同時にイギリスに立つ事になります。」