幸せの契約

カチャカチャ…


静かに響く食器の音


何か話さなきゃ…
このままじゃ息苦しい

「あの…」


ピリリリリリッ!


話し出そうとしたタイミングに重なって電話が鳴った

犬居さんが素早く立ち上がって受話器を取る


「はい。平瀬でございます。」


“平瀬”!?

あ、そっか

私のすんでる屋敷の電話だから平瀬って名乗ったんだ
犬居さんが平瀬って言うとなんか違和感あるなぁ…



結婚しちゃったみた…


「…なんですって!?」


犬居さんの大きな声が食堂に響いた