幸せの契約

小一時間のフライトを終えて、ヘリはゆっくり着地した


ヘリを降りると大和さんが口を開いた


「鈴。お前は犬居に本気なのか?」


真剣な表情


一度気持ちを口にした私にはもう迷いはなかった


「はい。
私は犬居さんが好きです。本気で彼が好き…。」


犬居さんが抱き締めてくれた事


一緒に笑ってくれた事


傍にいるって言ってくれた事


その全てが私に力をくれる

犬居さんへの気持ちを大きくする


「その想いが、犬居を苦しめるとしても?」


え…?






「犬居さんを苦しめる?」


「主人と執事の恋愛は使用人界にとって最大のご法度。

もし、この事がは家令の芳賀に知れたら、犬居は即刻クビだ。そして、世界執事協会から執事免許を剥奪され、もう二度と仕事には戻れない。


それでも、鈴は犬居に気持ちを伝えるのか?」


頭を殴られたような衝撃が全身を駆け抜けた


私の想いが犬居さんの全てを奪ってしまう…?!