CRAZY GIRL

もう先生の片付けも終わった時。

紗理奈が何か言いたい事ありげな感じで
「先生!ちょっと待って!言い忘れてたことあったから!!」
と言って先生を呼び止めた。

「ひかるがね、先生の事好きだって!!」



頭が真っ白になった。
必死で言葉を探す。
「べっべつに好きじゃないよ!普通だよっ!!」

必死で否定したけどバレバレでしょ。
先生が笑顔になって、ちょっと照れたのか、首の後ろをかいて言ってくれた。
「嬉しいですっ!ありがとう!!」

い、今なんて…??

夢…?頬っぺたをつねってみた。

……夢じゃない!!

嬉しくて嬉しくてしょうがなかった私はずーっとニヤニヤしてた。普通の顔に戻れなかった。
「ああ、コイツ照れてるだけだから!」
紗理奈は笑い飛ばす。
先生も笑った。
嬉しかった。
人生で一番。