―知稀― 俺はリビングにある圭斗くんのカメラのSDをパキっと割った。 「おい、知稀何すんだよ。」 「百合のためだよ。」 「なんだよ、ばれてたのか。」 「どうみても、圭斗くんのカメラでしょ。この角度とか、あと普通こんなに早く写真なんてまわってこないよ。」 「お前もえらくなったな。」 「それはどうも。じゃっ。」 俺は急いで部屋に戻った。 「百合。もみ消したよ。」 「うそ!!早くない?」 「だってあれ圭斗くんが撮った写真だよ。すぐにパキっと。」 「パパが撮ったんだ・・・」