♯゜+姫+゜♯




―百合―



私は安心しすぎて足に力が入らなかった。



「じゃあ、俺ぬれてるけど。」



そういってともくんは私を抱き上げた。



「ごめん。私ともくんに迷惑かけてばっかりだ。」



「百合の迷惑なら嬉しいよ。」



ともくんの腕の中があったかくて(濡れてるけど)私は寝てしまった。












バッ!!



気付いたら朝だった。




隣ではともくんが寝ている。




私ともくんの腕の中で寝ちゃったんだ・・・




私はともくんを起こさないようにそーっと布団を出た。





テントに行くと翔だけが起きていた。



「翔、おはよう。」



「あっ、百合おはよう!!」