―百合―
私は安心しすぎて足に力が入らなかった。
「じゃあ、俺ぬれてるけど。」
そういってともくんは私を抱き上げた。
「ごめん。私ともくんに迷惑かけてばっかりだ。」
「百合の迷惑なら嬉しいよ。」
ともくんの腕の中があったかくて(濡れてるけど)私は寝てしまった。
バッ!!
気付いたら朝だった。
隣ではともくんが寝ている。
私ともくんの腕の中で寝ちゃったんだ・・・
私はともくんを起こさないようにそーっと布団を出た。
テントに行くと翔だけが起きていた。
「翔、おはよう。」
「あっ、百合おはよう!!」
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