♯゜+姫+゜♯




―知稀―


「百合?ごめんな。心配かけただろ?」



「・・・ううん。私こそっ・・ごめんなさい。」



百合は泣きながら言った。




「ってか知稀どっから落ちたんだよ。」



「どっからってあそこから。」



俺は崖を指差した。




「はぁ!?あそこから落ちた!?だって軽く20メートルはあるぞ!!」



「あぁ、俺紗恵の影響で水泳やってた時飛び込みもやってたからそれで・・・」



「でも、普通は焦るだろ!?」



「ここの崖で何回も飛び込んでるからな紗恵と。」



「あぁそう。じゃあ俺帰るわ。」



翔が帰っていった。



「百合。帰ろう。」



俺は百合に手を差し出した。



「立てない・・・」