俺が崖についた頃百合はほとんど崖の先にいた。
「百合。」
俺が呼ぶと泣きながら何か言い出した。
「ともくんさぁ、私に期待させる事言わないで。
好きとか全部うそだったんでしょ。
嫌いだったんなら嫌いってはっきり言ってくれればいいじゃん。」
「俺、百合の事嫌いじゃない。好きだし。」
「嘘ばっか。七海が好きなんでしょ!!もう私にかまわないで。」
「俺は七海なんか好きじゃねぇ。俺は百合だけだ。愛してるのは百合だけだ!!」
俺は走って崖の先にいる百合のところに近づいた。
「ともくん来ないで。もうそんなうそ聞きたくない。来たら飛び降りる。」
それでも俺は近づく。
「ともくん!!来ないでよ。」
「無理。俺百合の事マジで好きだから百合を助ける。」
「期待させないで!!」
百合はマジで飛び降りそうだ。
「待て。」
俺は百合の腕を引っ張った。

