―百合―
結局ともくんと同じ部屋になってしまった。
結構嬉しいけど、でもやっぱりこないだの事が頭から抜けなくて今かなり暗い。
「百合、水着に着替えないの?」
私はともくんの声で我に返った。
「あぁ、着替えるね。バスルームで着替えてくる。」
私は水着を持ってバスルームに入った。
部屋にはバスルーム、キッチン、トイレ、それからテレビなど結構色々なものがそろってある。
私は最近買った黒地に白い水玉模様の水着を着て上からパーカーを着た。
バスルームから出てビーチサンダルに履き替えた。
「百合かわいい!!」
ともくんがトイレから出てきた。
「可愛くないよ。お世辞なんていい。」
つい強がってしまった。
「百合。照れちゃって。」
そういってともくんは後ろから抱き着いてきた。
「ともくん!?」

