父さんが死んだときも、この人だけは 俺を中村紘都(ナカムラコウト)として接してくれた。 _両親がいない可哀相な子、という見方をしなかった。 「紘都くん、店長てやっぱり大らかだよな!」 幹が話しかけてきたから、俺は普通に答える。 「ああ、いい人だよ!伯父さんは」 *