Sweetなキミへ

「はよーっす、拓哉♪」


今日までの事を回想していると、突然能天気な誠の声が耳に届いた

我に返った瞬間、首をガシッと掴まれ拘束される


「いてぇっ!離せって!!」


そう言いながら誠を引っぱりはがすと「もぉ~照れなくても❤」とキモイ声で頭を突かれる


「キモイ、マジでキモイ……」


そう言いながら玄関にたどり着くと、カメラを構えだす誠

誠……お前、その根気強さ他のとこで使えよ………

そう思いながら下駄箱を開けると、まるでマンガの如くチョコレートが流れて出てきた


『これ、最後に入れたヤツって、どうやって入れたんだよ?』


疑問に思う視点がずれているかもしれないが、毎年毎年そう思う


「今年もモテモテだな、おい」