Sweetなキミへ

まぁ、疲れて眠いのもそうだが、もう1つ眠い理由が

結局、あの戦争を終えた後

厨房の片づけをし終えたはずなのに、何故か台の上には様々なお菓子の材料が置かれていた


「お、親父!これ片付け忘れ?」


上に上がろうとする親父の背に向けてそう聞くと、親父は不思議そうに俺に「チョコレート作るんだろ?」と逆に尋ね返された

詳しく聞いてみると、俺が夜な夜な練習していた事を親父は知っていた様子

しかも、姉貴が今晩厨房を俺に貸してやるように頼んでいたそうなのだ


だっせー、俺


と思ったが、素直にそこは好意に甘えさせていただく事にする

遥のためを思って作る

遥のためだけのレシピ

どんな表情をされるだろうか?


困る?
笑う?


なんでも良いか

でも出来れば笑ってほしいな