「ちょい、結城。待てや。もう女はとらんっちゅう話になっとったやろ?女なんて仕事もせんと俺らの邪魔ばっかりして、写真流して、部室荒らして…悪いけどきっとこの子やって一緒やで」


「俺も思う!せめて男にしようぜー、こんなやつやめてさ。」


金髪と関西メガネは言いたい放題。


「名簿にひとり女を入れなきゃならねんだ。それに…」



なんでやるとも言ってないあたしはこんなに言われなきゃいけないわけ?

あんたらになんかしたっけ?
もう平和とかいいや…




『…ちょっと、関西メガネに金髪!!!!!!


さっきから聞いてりゃ…人の事なんだと思ってるわけ!?
最初から言いがかりつけて、挙げ句の果てにファン扱い?!自惚れんなよ、誰が好き好んでやるか!
こんな人の外見ばっかで中身のないやつらあたしだって相手にしてらんないし。

名前ならくれてやるよ、拇印でもなんでも押してやるよ!


あたしは生徒会なんて御免だねっ』




観客も関西メガネも金髪も皆ポカーンとしてたけど、あたしに平和がもうないなら、この先なんかどうでも良くて。かけていただて眼鏡を外して足で踏み潰し、グランドを後にした。