「…どんな感じ?ってかどーやって出会ったのよ…」 「結構いいよ。…出会ったのはー―」 いきなり、セフレができたとしか言わなかったので夏希が気になるのも当たり前だろう。 わたしは夏希にはちゃんと話そう、と元から思っていたのでゆっくりと出会うまでの経緯と出会ってからを話すことにした。 ―今、季節は正月が明けて少し経った寒い冬。それにも関わらずあの日のわたしは夜も更ける中、ずっと街の中に佇んでいた。 ただ、佇んでいた。