「ちょ…離して下さい!!」
「嫌だ!!」
「…な、どこに行く気!?」
「ホテル」
「はぁあ!?やだっ!!やだぁああ!!」
「うっせーよ!大人しくしろ!騒いだら本気で襲うぞ」
「いやぁあ!!」
…わたし、もしかして本当にこの人に…名前も知らないような人に、強姦されちゃうのかな?
この人はわたしが来たこともないようなホテルとやらに、慣れた手つきでどんどん手続きしてわたしを連れ込んでゆく。
失恋して、感傷に浸っていただけなのに…それさえ妨害されてさらには、心の傷まで作られてしまうのか…と思ったら目頭が熱くなってきた。
もういつの間にかホテルの中で、部屋に入れられて……
「…うわっ!?」
