カレー

『西荻窪カレー戦争』


彼女はクスリに頼って

毎日を生きているけど

それは今のカレー戦争とは

関係が無い

ふくじんづけの汁の色が

ごはんについてしまって

彼女はひどく不機嫌に

それを取り除いていく

スプーンについた

ふくじんづけを

紙ナプキンで拭って

テーブルに置く

それでもふくじんづけ

の気配が気になって店員に

「すいません新しい

スプーンもらえますか?」



ふくじんづけのかかった

カレーが世界中に

散らばって