「…いや、今見てるテレビがおもしろくて…ぷぷっ」
「嘘だ!…どうせ私がセイジの思ってる事言ったからでしょ?」
そんなやり取りを続けていると、やっぱりミクも俺もお互いの事分かってるなと思う。
俺はミクじゃなきゃ駄目だって再認識させられる。
何気ない会話や仕草、2人でいる時間、その全てが自然で穏やかで何よりも落ち着く。
「そろそろ寝るか?」
「あっ!もうこんな時間!」
気付くと1時間以上も喋ってた。
「なぁミク?」
「ん?なぁに?」
「俺達、結婚してもずっと仲良くいような。」
「…何急に…どうしたの?」
「……ぷぷっ」
顔が赤くなってるミクが想像出来て、ついつい笑ってしまう。俺の笑い声を聞いて、何よ!もう…おやすみ!と言って電話は切れた。
電話を切った後も、今度は膨れっ面が想像出来て、また笑う。


