「じゃあまたな!チョコありがとな!食べないけど。」

「うん!着いたらまた連絡する!浮気しちゃ駄目だよ………。」

「バカ!浮気なんかするわけないだろ?ミク以外はジャガイモなんだから。」

「そだね。」



新潟駅のホーム、発車時刻を待つ新幹線の前に、俺とミクは居た。


楽しかったミクとの時間もあっという間に過ぎ、結局ミクの地元へ向かう最終列車。


寂しそうな顔で新幹線に乗り込むミク。まだ閉まってない入り口を挟んでの会話。


時計を見るともうすぐ発車時刻。うつむくミクの腕を急いで掴み、顔を近付けてキスをする。


プルルルルル……


発車を知らせるチャイムが鳴ると同時に、唇を離す。ドアが閉まる向こう側で、真っ赤な顔して、も〜っとほっぺをプクッと膨らませるミク。