「廉、歩くの早いんだけど…。」 私には廉の早さに付いていくのはずごい大変だった。 「ゴメン。でも、また誰かに何か言われて悲しい顔してる美優が見たくなかったから。」 「廉……。ゴメンね。」 「なんで、美優が謝るの?」 「美優は何にも悪いことしてないじゃん!悪いのは美優にいろいろ言ってくる奴らだから。」 「…………。」 私は何も言えなかった。