手に持つシャープペンがポトリと
床に落ちた





「な・・・・なんでですか?」

無理やりでも笑顔を作ろうとしたけど
過去のトラウマともいえる片思いが




頭の中にチラついて


佐々木先生の声までなぜか聞こえた


「だって、先生に質問もしないし目も見てくれない」




佐々木先生もこんな気持ちだったのかな?
私が不器用な性格だから・・・だから


佐々木先生も・・・そう思ったのかな



頭の中にぐるぐると思い出がよみがえった
そうだ、本当は私