私は部屋を出た。 施設内にある、少し小さな公園のベンチに腰掛けて、空を見上げた。 後悔からか、涙がでた。 ふと横を見ると、看護士の格好をした、まだ20代くらいの人が座っていた。 私は涙を拭き、その人を見た。 「なんか付いてる?」 その人は微笑んで、そう言った。