『ねぇ、お父さん。 私・・・ちっちゃい時の記憶、あんまり無いの。 お父さんの声も、全然・・・覚えてない。 だから、聞かせて?』 初めて、お父さんにもお母さんにも、こんな事を言った。 「真由美・・・あんた、ちょっと頭冷やしてきな。」 お母さんは私に、冷たく言い放った。