君に一番近い場所




椅子と机が
不器用にぶつかる音だけが
あたしの周りに




響いた。




どこでもそんな音鳴ってるのに
宮崎が使った机と椅子だけが
特別に感じた。
特別な音が




響いた。




「……」

「言えばいいのに」




「……なんて?」




あたしは言いたい事言ったよ?
次は宮崎の番だ。