「人気者」

「は?」




隣に黒崎綾という人間が居た。

彼は学校一知名度が高く
学校で唯一自分の体を5000円で売っていた人間だ。



「むしろ嫌われモンでしょ?」

「いや人気者っしょ?」



彼は自分の財布に何枚かの1000円札を詰めた。



彼の売り文句は
ヤリたきゃ5000円
ヤメたきゃ3000円



さっき財布に詰めた3000円は
その一部だろう。



「あたし黒崎の彼女ってだけで今日3回も呼び出されたよ?」


「ははっ」



笑い事じゃない。
ちょっとだけ怖かったから。