黒崎は自分の居た場所から 1歩1歩机の間を縫うように 猫みたいな柔らかさで あたしの所まで来てくれた。 「用事?」 「…うん」 まぁ、そんな所。 オレンジが映る黒崎の顔を見て、もう一度……似てるなって思った 「どんな?」 またドキドキした。 これは、なんの? 黒崎に対して? 男の子に対して? 根津に似てる黒崎に対して