ガララッ…… 「あ。」 「あ。」 「あ。」ってなんだよ 黒崎綾。 教室のスライド式の扉を開けて入ってきたのは、 あたしが前に好きだった宮崎京平とよくつるんでいる黒崎綾だった。 噂によると相当な遊び人だとか。 1回5000円でヤッてくれるとか…1万円でデートしてくれるとか、変な噂が立っている。 黒崎綾は 自分の机の引き出しを漁って1冊のノートを取り出した。 どこにでもある よく皆が使ってる青いノート。