君に一番近い場所




「実はさ」



少し反省してる。
もう、そんなガキでもない。




「ミキが返事くれたんだ」




足元から血の気が引く音。
泣きたくても泣けない辛さ。
誰かが内側からノックする心臓の音。



「へぇー。よかったじゃん……」


そりゃ、嬉しいよね
一年片思いしてた女の子からの返事。
しかも、「ハイ」の方。




「今度なんかお祝いさせてよ」

「じゃぁー……」



じゃぁ?



「エムド」

「だから、美希と行きなって」





もぅこんなバカな事はしないよ。
無闇に人の心には触れないよ。

努力……するよ。