「じゃ、また明日」 中野は、階段を完璧には 上り切らず、 外に出ず 雲を見ず それとは 真反対の方向に 駈けていった。 すき焼きか、 なんで、 肉と砂糖を混ぜたかったんかね? 昔の人は 「……」 「……」 「……っ」 俺は階段にぺたんと座った。 訂正 あまりにも無気力になりすぎて 座るざるをえなかった。 「馬鹿みてぇ…」 告白されるかと、 思った……