君に一番近い場所




「か「中野」」



「……」



帰らないの?
って聞こうとした時だった。黒崎はあたしの言葉を遮ったくせに、何も話さなかった。



「なに?」



あたしの、その返事を待っているようにも感じた。



「中野、お前さ」



「うん」



窓は開いていないのに
風が吹いたように感じた。