鼻歌混じりで すっかり暗くなった教室に入った。 秋には夕方がない。 替わりに増えたのは闇。 太陽が闇と夜と融合する時間の事だった。 オレンジが黒に食われる時間の事だった。 後はカバンを持って教室を出るだけだったのに 何故か気付いてしまった。 いつもの、あたしの 特等席にいた 人影に。月に。