「美愛。」 そこにいたのは大すきな誠だった。 「驚いただろ?いきなりこんな所に連れて来られて。」 「うん。」 驚かないわけがない。 「実は親父はあの学校の校長でもあるが飯田財閥の会長でもあるんだ。」 「あの飯田財閥・・・?」 飯田財閥を知らない人なんていないくらい有名だ。 「で、俺は後の飯田財閥会長なわけ!分った?」 誠が会長? えぇぇぇ! 「じゃなんで学校の先生なんかやってんの?」 「それは美愛と出会うため。」 うそ? じゃ誠はあたしのためにわざわざ中学の先生なんかをやってるの?