*制服のボタン*バレンタインの憂鬱*陵弥



「陵弥って鈍感」




はぁぁ?


意気なりの言葉に、ちょっとムッとした。




「何だよ…」



すると凜花は。



「別に」


って、素っ気ねぇーなぁ…

もしかして…



「何だぁ…俺が他の女といたからヤキモチかぁ」




って、冗談のつもりで言ったんだけど…




「そんなんじゃありません。陵弥が鈍感だからはっきり言ったのッ」




のッって、何で突っ掛かる訳?



「ごめん…教室戻る」




凜花はそう言うと、足早に中庭を後にした。




何だよ…鈍感なんて言って。お前だって鈍感だろ!




あーつまんねぇ…

何であんなに不機嫌なんだよ。




俺、何かした?





チッ、面白くねぇーな。 このままサボリますか…




俺はそのまま、ベンチに寝そべって目を閉じた。





クッシュッ…

やっぱり、小寒い。



しゃーねぇ戻るか。




そう、思って起き上がった時だった。




「川上先輩!」




また、あの娘…





あっ危ね…