*制服のボタン*バレンタインの憂鬱*陵弥


凜花…まさか…



「…本当の事…言って欲しかった…」




…やっぱり…





「…お前…見てた…?」



ポツリと言った。





やっぱり…って顔する凜花が、中庭での事を見てたんだって確信した。





「あれは…不意打ちってゆうか…突然つうか…」



俺…何言い訳してる…



「俺からじゃなくて…その凜花が知らなくて済むならって思ってその…」




あーうまく言えねぇー



涙目の凜花…


素直に謝りゃいいんだろ?




って、思った瞬間。





「わかってるよッ!?」




凜花が怒鳴った。





「陵弥は私を裏切る様な事はしないって、わかってるよ…だから…」



凜花の目から涙が溢れた。



「だからこそ嘘なんかついて欲しくなかった。ちゃんと本当の事を陵弥の口から聞きたかった…」



ズキッっと胸が痛くなった。




俺は凜花を抱きしめて。



「…ごめん…凜花…」



泣かせるつもりなんかなかったんだ…



知らなくて済むならって思ったのは本当だし。




俺、馬鹿だ。




嘘なんかついて…



大事な女、泣かせて。