*制服のボタン*バレンタインの憂鬱*陵弥


その日の放課後。




昼休みから凜花とは何だかモヤモヤ状態。




今日こそ、ちゃんと仲直りしなきゃな…





俺だって凜花に触りてぇし…




下駄箱に行くと、浮かない顔の凜花…と…何であの娘…




まさか、中庭での事、凜花に喋ってねぇーよな…





「凜花どうした?」




俺が声を掛けると愛美ちゃんは。





「先輩さよなら」




って、軽く会釈すると走って行った。




その背中を黙って見送る凜花に。




「凜花…何か…」



「陵弥は愛美ちゃんと何かあったの?」




凜花が俺の言葉を塞ぐ様に聞いてきた。





「あー別に何もねぇけど…」





俺は嘘をついた。





凜花の為の嘘。




凜花を思っての嘘だった。





だけど、凜花は知ってたんだよな…




あの娘の気持ちも、中庭での事も。





そして、俺の嘘も。