「もう…2人で会うのは難しくなるよね」
美晴が言った。
美晴は地元に帰って、就職することに決めたらしい。
電車を乗り継いで6時間はかかる、そんな場所に美晴の地元はあるから。
…ほとんど、美晴と会えなくなっちゃうんだ。
「で、でも!会おうと思えば会えるよ!美晴に、会いに行くから!」
「…うん!ありがとう、姫乃」
何十億の人がいる中であたしたちが出会えたのは、奇跡。
これから出会う全ての人との出会いを大切にしたいと思う。
本当に、美晴と友だちになれて良かった。
美晴が帰るのは、一週間後。
それまでに遊ぼうね。と約束して、あたしは美晴と別れた。