はっと気付くと小夜は自分のベッドの上に横たわっていた。
先ほどの光景が夢であると気付くのに少し時間を要した。
窓から差し込む光を見れば、陽が傾き始めたところ。
さほど時間は経っていないようだ。
やはり、自分はあの世界から逃れられないのか…
あんな夢を見てしまっては、嫌でも不安になってくる。
体を起こして机の上にある例の封筒を手にとる。
あの世界は遠い未来か過去か、あるいは時空間を越えた別世界だと小夜は認識していた。
そんな遥か彼方からの手紙。
行けば危険がつきまとうことは容易に想像がつく。
無視しようと思えば出来ないことはない。
でも――


