その目付きに小夜はムッとして言い返す。
「んなこと心配するより作業やるか早苗たち探すかしたら?
絢杉が手伝ってくれないって文句言ってたよ。
あとはい、クラス費のメモ」
「その文句もどうせ二人だろ。…これ間違ってるぞ」
緋翆はメモを突っ返したが、小夜は受け取らず踵を返し、
「じゃ、直しておいて! 皆、もう道具返してくるから終わりにして」
と、周りで作業していた女子たちに声をかけに行ってしまった。
「体よく押し付けやがって…」
取り残された緋翆は肩をすくめ、メモをカバンにしまった。
道具を指定の場所に返しに行く道中、小夜はため息を吐き出した。
危なかった…
あんなに接近されたのは親と寝込んだ小夜を看る佐山以外には初めてだったのだ。
心臓はようやく落ち着いてきた。
いらないんだ。
こんな思い。
もうすぐでいなくなる私には……
暗くなった外を見ると窓に映った自分が見つめ返してくる。
小夜は小さく首を振り、歩き出した。
「んなこと心配するより作業やるか早苗たち探すかしたら?
絢杉が手伝ってくれないって文句言ってたよ。
あとはい、クラス費のメモ」
「その文句もどうせ二人だろ。…これ間違ってるぞ」
緋翆はメモを突っ返したが、小夜は受け取らず踵を返し、
「じゃ、直しておいて! 皆、もう道具返してくるから終わりにして」
と、周りで作業していた女子たちに声をかけに行ってしまった。
「体よく押し付けやがって…」
取り残された緋翆は肩をすくめ、メモをカバンにしまった。
道具を指定の場所に返しに行く道中、小夜はため息を吐き出した。
危なかった…
あんなに接近されたのは親と寝込んだ小夜を看る佐山以外には初めてだったのだ。
心臓はようやく落ち着いてきた。
いらないんだ。
こんな思い。
もうすぐでいなくなる私には……
暗くなった外を見ると窓に映った自分が見つめ返してくる。
小夜は小さく首を振り、歩き出した。


