「菜々、お前は今どこに住んでるんだ?」

「気になるですか?」

菜々は頬を赤く染めながら答える。


「実は・・・」

「別に気にならないからいいわ」

「へっ!?」

「別にお前がどこに住んでようが俺には関係ないしな。んじゃ、俺こっちだからまた明日な」

「ひどいですー留太さーん」


川に写るオレンジ色の夕日が2人がまた出会えたことを祝福しているかのようにキラキラ輝いていた。


「夕日さん、ありがとうです」



と菜々はつぶやきながら一人とぼとぼ歩いて帰った。





「いま77番が帰りました。」

「・・・ふふ」