「留太さんはやくしてほしいですー!!」

菜々は頬をふくらませて留太を急がせる。

「ちょっと待ってろって・・・よしっと!!」

「留太さん、なにやってるですか?」

「明日、このみの誕生日なんだ。だから今日プレゼント買って帰ろうと思って、雑誌に載ってる店が多すぎるからさ、全部周ってみようと思って。その決心してたところだ!!」

「このみさんとラブラブですね」

「まぁな。お前は?あっちの世界で好きな奴できたのかよ?」

「・・・いいえ。」

「そっか。お前ガキっぽいからなー」

留太は菜々を上から下まで見下ろす。

「ちょっ!?どこ見てるですかー!!どうせわたしはガキで幼児体型ですよーだ」

菜々はさらに頬をふくらませる。

「冗談だってー!!」

「ふんだ!!せっかくいいお店紹介してあげようと思っていたのに気がすすまなくなってしまったです」

「えっまじ!?さっきの言葉前言撤回するからその店紹介してくれよー」

「仕方ないですねー。留太さんはわたしがいないとなんにもできないですもんねー」

「・・・はい。そうですね・・・」

留太と菜々は学校を出た。