留太は小羽が書いた手紙をぎゅっと握り締めた。


「小羽・・・お前はそんなにまでして、一人前になりたかったのか?」

留太の瞳からは涙が流れている。

「あれ・・・俺、泣いてる?どうして・・・小羽ー!!」

留太がそう叫ぶと大きな光が留太の周りを覆った。


「また、この光・・・」

目を開くと

「留太さん!!」

「小羽!?」

「おめでとうです。わたしもやっと一人前になれましたです」

「お前・・・どうして」

「留太さんはこのみさんをとても大切に思っているです。でも、わたしのキューピット検定はもうそろそろ期間が過ぎてしまうです・・・」

「なんで期間のことを俺に教えなかった?」

「わたしは留太さんが大切だったからです。はやくこのみさんと楽しい日々を過ごしてほしかったです」