「留太くーん!!どうしたの?」

「このみちゃん・・・」

「今日デートしよっかー。わたしずっと前から留太くんのこと・・・」

「・・・」


留太は無言で屋上から走り去る。

「留太くーん!!待ってよー」


(このみちゃんはなんでいきなりこうなったんだ?もしかして・・・)



留太は学校を早退して家へと急いで走った。


自分の部屋へ行くと、机の上に手紙が置いてあるのがわかった。

「なんだ・・・これ?」

開いて見てみると





留太くんへ
手紙なんて、生まれて初めてだから緊張しちゃうです!!
でも伝えたいことだからきちんと書きますですよ。
いま、この手紙を見ているということは、わたしはもう人間界にはいませんです。
それは、留太くんの恋が見事に叶ったからなのです。
わたしは前、聞いてしまったのです。
このみさんが留太くんのことを好きだということを。
友達になって、沢山お話をしているときに秘密にしてくださいと言われましたが、キューピットとしては伝えておきたかったです。
それと・・・クッキーにはわたしが唯一使えるキューピット魔法、惚れ粉をかけておいたです。ですから、明日にはこのみさんとラブラブですよー!!
もうわたしがいなくても大丈夫です。
どうかお幸せにですー!!