人間界へは自分の羽で飛ばなくてはならない。
７７番がマイペースで飛んでいると後ろからものすごい勢いで他のキューピット番号がぶつかってきた。


「きゃあっ」

「あら、ごめんなさい!!」

「いいえ。これくらいどうってこと・・・」


何故か前に進まない。
下に落ちていく。


「羽が折れてしまいましたですー」


羽が折れた７７番はそのまま人間界へ落ちていってしまった。
各キューピットには行き先が決まっている。
しかし７７番はその行き先ではなく違うところへ落ちてしまったのである。



「いたたたたです・・・」

７７番の周りには大勢の人が珍しいものを見るように７７番を見ていた。
それは仕方がないことである。
キューピットには金色の輪っかが頭上に浮かんでおり、そのうえ背中には羽があるのだから。


「どうしましょう!!どこかへ隠れなくてはわたしのことがばれてしまいますです」


すると・・・・・