3人は学校に着いた。


「留太くん、ありがとうね。助かったー」

「おう!!」


留太はとても嬉しそうにこのみに微笑んだ。




「おい小羽」

「なんですか?」

「さっきは・・・・サンキューな」


この留太の言葉に小羽の心臓はドクンドクンと高鳴っていた。


「小羽?」

「なっなんでもないですー」


そう言うと小羽は留太を置いて1人で教室へ走っていった。



(なんで心臓こんなに動くですか?今日のわたしはなにかおかしいですー)


授業中、小羽はいつもの元気がなかった。
周りのクラスメイトから励まされるが、それでも元気が出なかった。
今まででこんなことはない・・・
小羽は元気だけがとりえだからだ。
この心臓の高鳴りを小羽はなにがなんだかわからなかった。