「もうすぐバレンタインだね」 「うん」 「美波ちゃん、楽しみにしてるから」 にっこり笑って、彼は手に力を入れる。 「もちろん」 彼の顔を見上げて、笑い返す。 幸せで、少し甘い時間。 二人でしょうもないことを笑いあう。 昨日の気まずさなんて、どこへやら。 家に着くと、少し嫌な雰囲気。 昨日のデジャヴが頭を過ぎる。 少し顔を上げて、彼の様子を伺ってみると、 彼はにっこり笑って首を傾げてる。 昨日のことを何も言ってなかったから、 きちんと話さないと。