「おまえさ、そろそろやめたら?」 「うん・・・、でも寂しいのダメなの」 「だけど、毎回それで傷ついてさ、 段々傷つくことに慣れて、悪循環だろ」 「うん・・・」 「タクさんが彼氏だったらいいのに」 「・・・」 冗談で言ったのに、鋭い目で睨まれた。 分かってるよ。 このままじゃダメだってことぐらい。 静かな車内、窓の外をビル群が高速で通り過ぎる。