21世紀人のカルテ

俺はゆっくりと女に近づき、ナイフをかざした。



腰でも抜かしたのか、女は足を動かすだけでろくに動けていない。


死んじゃえ。


俺はナイフを高くかざして、そして思い切り振り下ろした。



ブスッ



鈍い音がした。



ナイフがたいした抵抗もなく人体に入り込んでいくのがわかった。



背中が燃えるように熱くなった。